ぷーやんのブログ 旅行や趣味、自分で思ったりしたこと等のひとりごと。


by puyan27

江戸の誘惑(江戸東京博物館)

e0034068_23331851.jpg 入口のあいさつにも書いてありましたが浮世絵いうと版画のイメージが強いです。自分もそのように思っていました。実は浮世絵には肉筆画もあるようです。版画の場合、量産できるため、同じものが存在しますが肉筆画となると1点ものということですね。
 米国ボストンにあるボストン美術館が所蔵する浮世絵のコレクションは膨大な数にのぼるようです。本展示会はその中でもウィリアム・S・ビゲロー氏のコレクションから選りすぐった肉筆浮世絵で構成されるものです。姉妹美術館である名古屋ボストン美術館では一足先に本展示会は開催されていたみたいですね。
 まず驚いたのは作品の年代をさらっと見てみると大体、1600年代後半~1900年前半くらいなんですが保存状態がとてもよく感じました。色の発色も良く、当時の状態に近くてすばらしいです。日本にないのは寂しく思いますが、かなり激動の時代をくぐり抜けてきいるので日本にあったとしても戦災等でかなり失われていたかもしれません。また浮世絵を美術品として扱うようなところは西洋文化のほうが先だと思いますので保存に関しても技術的に優れていたのではないかと思いました。だからこそ今このように観ることができているのかもしれないですね。
 浮世絵を観ていると多くの女性が登場しますが、着物がどれも柄が違っていて面白いですね。とてもきめ細やかに描かれているのでとても美しいです。また髪飾りや髪型もよく観ると違っているようです。今でいう流行ファッションといったものが各々の時代であり、それらが浮世絵で反映されているようなのですがまだ素人の私にはちょっとわかりにくいかもしれません。
 作品としては素晴らしいものばかりでしたが、やっぱり葛飾北斎鏡面美人図がとても惹かれました。単なる後ろ姿というのではなくて鏡に顔が写っている部分を描くっていう発想が素晴らしいです。鳥山石燕百鬼夜行図巻は河童、獺(かわうそ)、狐火といった様々な妖怪が描かれているのですが見ていてなぜか飽きないです。子供の頃、ゲゲゲの鬼太郎をよく見ていたのを思い出しちゃいました。大人になると余計な知恵がつくので妖怪なんて信じなくなりますが子供は純心ですので妖怪とかって好きですよね。そして極めつけは葛飾北斎の「龍虎」「龍蛇」です。提灯の紙の絵の部分のみを剥がして保存していたらしいのですが今回は実際に再度提灯に絵を貼り付けることで当時の状態を復元して展示されておりました。世界初の一般公開らしいです。要必見ですね。
 余談ですが妖怪といえば国立科学博物館で開催されている「化け物の文化誌展」も文化の日に観てきました(この日は無料でした)がなかなか面白かったです。人魚やら河童やらのミイラも展示されていて変わり種の展示会でした。興味あったらどうぞと言いたかったのですが11月12日までだったようです(m_m)。
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by puyan27 | 2006-11-11 23:33 | 美術館・美術展