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by puyan27

ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館)

e0034068_17253287.jpg ベルギー王立美術館展と聞くとそういった美術館があるんだろうなってこととその美術館が所蔵する作品で構成された美術展なんだろうってことは当たり前のようにわかるのですが絵画の美術展ということがわかるといまいちピンときませんでした。絵画ってものをあまりに知らない私にはフランス絵画があまりに印象が強すぎるからなのでしょう。ベルギーの絵画ってどんなものなんだろう?と素直に思ってしまいますが絵画が描かれたのは古いもので16世紀にさかのぼりますので現代の国の感覚で考えるのが間違いですよね。ヨーロッパはあれだけ広いし、歴史によって国の境界もかなり変動してますからその当時で考えないといけません。今回展示されている作品のうち「フランドル絵画」というものもフランドル地方のものとのことですが現在で見るとオランダ、ベルギー、フランスの3カ国にまたがっているようです。こういったことがあるのでちょっとややこしくなっているんですねえ(T.T)。ウィーン美術アカデミー名品展を損保ジャパン東郷青児美術館で観た時もこのフランドル絵画の巨匠といわれるルーベンスの作品なんかはありましたが、このフランドル地方とウィーンは結構離れているのにもかかわらずウィーンにあるということは作品自体もかなりあちこちに散ってしまっているのがこれまたややこしいです。。まあ日本の浮世絵がボストン美術館にたくさん収蔵されているのと同じことではありますが。結局のところ様々な時代及び国の絵画を観て積み重ねていくしかないようです。う~ん奥が深いですね。
 ウィーン美術アカデミー名品展でペーテル・パウル・ルーベンスの「三美神」はかなり感動しましたが本美術展ではその時よりも更に多数の彼の作品が展示されてました。中でも「聖ベネディクトゥスの奇跡」は印象的でした。キリスト教の宗教絵画ですのでたぶん日本人には何を意図して描かれているのかわかりにくいでしょう。今回は音声ガイドを借りてましたのでばっちり説明を聞くことができ、納得でした。ほぼどこの美術館でも500円で有料ではありますが借りる価値があると思います。しかもよく考えて作られています。バイオリンが描かれた絵ではバイオリンの演奏が流れてくるし、ピアノが描かれた絵ではピアノの演奏が流れてきたりします。しかも集中して観ている中で音楽が流れてくると割と癒しになったりします。できることなら絶対に借りたいものです(もちろん急ぎ足の時はお薦めしませんが)。
 ピーテル・ブリューゲル〔父〕(?)の「イカロスの墜落」にしてもたぶんぱっと観では何にもわからないでしょう。題名のお話は羽が溶けて落ちてしまったというものでかなり有名ですので知っている人は多いはず。でもそんな姿は絵には全く描かれていないんです。よくよく観ると右下あたりの水面に足だけが2本描かれています。これが水面上に落ちたイカロスの足らしく、誰もそれに気が付いていない様子が描かれているようです。なるほどですよね~。こんな絵の意図が解るだけでわくわくしちゃいますね。
 シュルレアリスム(超現実主義)については上野の森美術館でダリ回顧展を観た時に絵がわからずかなり苦戦していましたが本美術展でもルネ・マグリット、ポール・デルヴォーといった画家の作品が展示されてました。私としては初めて観る画家ですo(^-^)o ワクワク。なかでもルネ・マグリットの「光の帝国」は惹き付けられました。空は明るいのに下部は電灯が点り、夜のようです。光と闇の共存した世界はなんとも不思議な感じでした。マグリットの作品は宇都宮美術館に「大家族」が常設展示されているのでこれも実際に観に行きたいところです。
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by puyan27 | 2006-11-19 17:25 | 美術館・美術展