ぷーやんのブログ 旅行や趣味、自分で思ったりしたこと等のひとりごと。


by puyan27

揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに(日本国立近代美術館)

e0034068_2211644.jpg  日本画、洋画という言葉はどういった区別なのかという疑問について考えてみると洋画という言葉は西洋の絵画の全般的なものを指しているのかなと思えます。同様に日本画という言葉も日本の絵画の全般的なものを指していると思ったのですが、本美術展で作品を観ていくにつれ、本当にそういった区別の意味なのかと思えてきました。本来の意味が混乱しております。日本画という言葉と洋画という言葉は対義語?のような関係にあるので前者はキャンバスに油彩で描かれた日本の絵画のことを指すようにも思えるからです。
 絵画を描くにあたり、伝統的なものに縛られるとキャンバスには油彩、紙、絹布には水彩があたり前のように考えますがこの縛りが解けると絹布に油彩でもいいのでは?と考えることもできます。この展示会はまさにこういったことを試みている画家たちの作品がずらりと並んでました。このような作品がたくさん存在するものですから日本画という言葉についてますます疑問がわき起こります。そもそも日本画だの洋画だのって区別することって意味のないことなのでは?ということなんでしょうね。とても刺激的で難しいテーマの美術展だなと思いました。このテーマがなかったら素人目には全く気が付かない単に作品の並んだ美術展に思えることでしょう。
 本美術展で展示されている作品についても、屏風、掛け軸に描かれた油彩画だったり、テーマ自体が西洋絵画的なものであったりして非常に面白いです。また、画家自身が洋画、日本画の両方に精通していたりするとまた違った方向の作品画生まれてきたりするのは現代ならではのことです。岡倉天心について知ったときもそうでしたが西洋文化がなだれ込んで混沌としていた明治以降は西洋画に対してもとても影響を受け、様々な画家たちが従来のものにとらわれることなく新たな方向を見いだそうとしていたことがこれらの作品に現れているのだなと感じました。振り返ると藤田嗣治展を観たとき(今回も何点か出品されてます。)はここまで深くは考えてませんでしたが彼も日本画的な要素を含んでいるちょっと独特な作品を描かれてますものね。
 小杉放庵の作品ってまだ観たことなかったのですが今回9品ほど出品されていたのはラッキーでした。この方もこのテーマに揺れた一人だったんですね。「白雲幽石図」は彼の作品の中でも最も観たかった作品のひとつだったのですが巨大な岩にちょこんと人が座っているとても不思議なものでした。岩の存在感がすごくてなんともいえない・・・。
 余談ですが今回も金券ショップでチケット購入したのですが一般850円→250円と600円のお得でした。ここまで値段変わっちゃうとまともに当日券で買うのばかばかしくなっちゃいますね(T.T)。
[PR]
by puyan27 | 2006-12-02 22:11 | 美術館・美術展