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by puyan27

ルソーの見た夢、ルソーに見る夢(世田谷美術館)

e0034068_23653100.jpg 大エルミタージュ美術館展で観た「リュクサンブール公園、ショパン記念碑」での衝動にかられ、ついつい世田谷美術館まで足を運んだ次第です。とはいえこの企画展「開館20周年記念 ルソーの見た夢、ルソーに見る夢 アンリ・ルソーと素朴派、ルソーに魅せられた日本人美術家たち」は宣伝で使用している「熱帯風景、オレンジの森の猿たち」のインパクトが高かった(特にあのオレンジ色の実がなんともいえない・・・)ので前々から気にはなってはいたのですが。。。観に行こうというところに行き着くまでの動機なんて単純なものですねw。
 アンリ・ルソーについてはいままで何点か作品を観ていたはずですがここまで影響力がすごかった人だとは思ってもみませんでした。まさにこの美術展のテーマどおり、日本人画家だけでなく、写真家や素朴派へまで影響が強かったことが伝わってくる構成になっておりました。そのため、アンリ・ルソーの作品は「第1章 ルソーの見た夢」のはじめから多数展示されており、もちろんこれらは大変見応えはありますが、個人的には「第2章 素朴派たちの夢」、「第3章 ルソーに見る夢 日本人作家たちとルソー」、「第4章 現代のルソー像」のほうがこの美術展のポイントだと思っております。自分でもそうなるとは思ってもみませんでしたが。。。
 アンリ・ルソーはもともと画家が本業ではなく、税関吏で、独学で絵を学んだとのことです。ですのでアカデミックな手法などは当然ながら知るわけもなく、それが功を奏したのか観てのとおりの個性的な画が生まれたのでしょう。最近観ていた絵画がリアリティのあるものばかりでしたので彼の絵と比較した場合のあまりの描き方の違いが尚更納得できました。美術大などに通い、絵画を学んでいる者にとっては彼の作品は革新的なものに見えたに違いありません。
 素朴派についても勉強になりました。アンリ・ルソーとの共通点はヴィルヘルム・ウーデによって見出されたこと、また、画家以外にも仕事を持っていたことです。アンドレ・ボーシャンは庭師、カミーユ・ボンボワは夫、荷物運び、工事人、セラフィーヌ・ルイは家政婦、ルイ・ヴィヴィアンは郵便配達夫だったそうです。なぜ「素朴派」っていうのかはわかりませんが、ほのぼのとした絵を描かれますよね。
 日本画家でも藤田嗣治が多大な影響を受けていたことは初めて知りました。彼の絵を観るとルソー的とは思えないんですが絵には表れてないのかな。ただ彼をはじめとして多数の画家が影響を受けたようです。その中でも私が特に気に入ったのは岡鹿之助です。全般的に色調がちょっと暗めな感じが特徴があります。「古城」という作品は確かにルソー的な感じで描かれており、全体の構成もすばらしい作品だなと思いました。
 写真家の植田正治もルソーに興味があったというお話も意外でした。言われてみれば確かにそんな感じがしますね。この方の作品展って興味あったのでぜひ今後機会があれば絶対に行ってみたいです。ルソーを意識して作品を観てみたいと思います。
 全体的にテーマが理解しやすいすばらしい美術展だったと思います。そういえばアンリ・ルソーの「私自身、肖像=風景」という作品があるのですが雲が日本本土を意識しているみたいな話を聞いたことがあります(テレビ東京の「美の巨人たち」でやっていたのをたまたまみような。。。)。いづれ本物をこの目で観てみたいですねo(^-^)o ワクワク。
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by puyan27 | 2006-12-03 22:02 | 美術館・美術展