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by puyan27

ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展

e0034068_13172847.jpg 太田記念美術館は初めて訪れました。場所は表参道からちょっとはずれた場所にあり、都会的な印象のあるイメージが強い場所なので以外な感じです。この美術館は浮世絵専門ですので浮世絵に興味がない人には縁がないかもしれません。中に入ると灯籠やつくばい、石畳などのある休憩場所が1階真ん中にあります。また、畳に座って鑑賞できる作品スペースもあります。更にところどころに盆栽も飾られております。現代的な作りの美術館が最近は多いのでこういった和風の造りは逆に新鮮な感じがしました。
 今回の美術展はフランス国立ギメ東洋美術館所蔵の浮世絵作品展です。2005年7~8月フランス国立ギメ東洋美術館で太田記念美術館浮世絵名品展を行ったとのことなのでその逆といった感じでしょうか。アールヌーボーのように浮世絵が注目された時期がありましたので海外にもコレクターがたくさんおります。創立者のエミール・ギメ氏もそんな一人だったのでしょう。この時期にはたくさんの優れた作品が海外に流出しているでしょうからこの美術館も相当なコレクションがあるのでしょうね。
 今回の目玉である葛飾北斎の「虎図(雨中の虎)」と「龍図」が対の作品であり同時公開されたのは見逃せないですね。落款には九十老人卍筆とありますので90才近くに描かれた作品ということですね。最晩年の老人が描いたものとはとても思えません。単独でも迫力はありますが、並べて展示すると龍と虎の視線が一致しているのにはしびれるものがありました。何よりも驚いたのは美術館関係者だったのだと思います。どうして片方だけ海外へ流出することになったのでしょうか?その辺の経緯も知りたいような気がしました。何はともあれ今回のような機会はなかなかないと思われるのでうれしいことです。
 もちろんこのような北斎の肉筆画だけでなく版画も多数の絵師のものが展示されております。すごく観たかった作品の一つに歌川広重の「月に雁」があったのですがこれは2月1日以降の後期に登場のようです。前期と後期ではリストを観るとかなり入れ替わるようなので再度来ても損はないようです。葛飾北斎の「虎図(雨中の虎)」と「龍図」はもちろん入れ替わりはありませんので心配ありません。
 地下一階では「海を渡った浮き世の華」という10分くらいのビデオがこれまた面白くてここで上記の視線が一致の話もされております。更に「無線空摺」「水絵」「ベロ藍」「天地眼」といったものの説明もあったりして興味深かったです。浮世絵の制作過程を知りたくなるような内容でした。
 そうこう思って調べているとこの美術館では土曜講座というものをやっているらしく、3月3日に「浮世絵版画の摺り実演」というものをやるようです。これ、ものすごく興味あります。時間があるようでしたら是非とも観に行ってみたいと思います。
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by puyan27 | 2007-01-03 18:16 | 美術館・美術展