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富本憲吉展(世田谷美術館)

e0034068_22341245.jpg 人間国宝な方々の作品展って興味がわいてきましたので松田権六氏に引き続いて世田谷美術館で開催されている「富本憲吉展」を観に行ってきました。富本憲吉氏については近代陶芸の巨匠であるというぐらいの知識であったのですが入ると「第1章:東京美術学校から留学、帰国」にて「音楽家住宅設計図案」という陶芸とは全く違う作品が展示されており、あれ?この人って陶芸家ではなかったっけ?と思ってしまいました。東京美術学校時代は陶芸をやっていたわけではなくて図案科でこれはその卒業制作だったとのこと。確かに最終的には陶芸で人間国宝にまで登りつめたわけだけどそれまでには様々な過程があったんだなあと思いました。木版画や書、画巻、デザインした着物や帯なども展示してありましたが実に多才ですよね。海外留学で見聞を広めたり、また様々なジャンルを経験されてすごく勉強されているんだなと思いました。物をつくるってことはどんなジャンルを経験しても無駄ではなく、すべてつながっているのでしょうね。
 展覧会は先ほどの第1章に始まり、「第2章:大和時代」、「第3章:東京時代」、「第4章:京都時代」と拠点を移るごとに分けて展示されておりますがメインはほとんど陶芸作品です。そして観れば観るほど「羊歯」「四弁花」の模様が印象的です。陶芸というジャンルについては幅広く観たことはないので他の作家がどのようなオリジナリティを見出してつくられているかはわからないけど富本憲吉氏の作品はこの模様を多用されているのが特徴的だなと感じました。羊歯はたしかエミール・ガレなんかも作品に使われていたと思いましたが(全く関わりはないでしょうが)こうして作品に使われているのを見ると広葉樹なんかとは違い、小さな葉が繊細に寄り集まって個性的ですよね。普段その辺に生えていても小さいのでなかなか気が付かないでしょうし。
 陶芸を始めるきっかけとなったバーナード・リーチ氏とのエピソードも面白いですね。この方もどこかで名前は聞いたことはあり、頭の片隅にはあるのですがどこで聞いたのかは定かではありません。柳宗悦氏の民藝運動に関わっていたとのことですのでそのあたりで知ったのかな。こういった方々の横のつながりって知れば知るほど面白く、そして同じ志があるもの同士ですので絆も深いのだろうなと思いました。人と人の出会いって不思議なものであり、そして時には自分の道をも決定づけるものであることを教えてくれていました(^○^)。
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by puyan27 | 2007-02-25 22:33 | 美術館・美術展