ぷーやんのブログ 旅行や趣味、自分で思ったりしたこと等のひとりごと。


by puyan27

土曜講座 浮世絵版画の摺り実演(太田記念美術館)

e0034068_0183094.jpg 太田記念美術館は「ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展」で訪れたばかりではありますがここのHPを見ると土曜講座というのが月に3,4回行われているようです。詳細を見ているとアダチ伝統木版画研究所の安達以乍牟氏による「浮世絵版画の摺り実演」という講座内容があり、非常に惹かれました。お話によるとこの摺り実演は毎年1月初めに行っているのですが今年は上記の「ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展」が開催されていたため予定がずれたのだそうです。というわけで予約等は不要のため早速行って来ました(^ヘ^)v。
 この講座は地下1階の部屋で行われているのですが来てみるとやっぱり興味がある方々ってたくさんおられるんですねえ。席はほぼ埋め尽くされてました。摺り師の方と説明や質問の対応をしてくださる方のお二人がおられて場は進行しました。摺り師の方はもくもくと歌麿の美人画の浮世絵の摺りを実演しておりました。我々はそれをじっと見ていて、質問がある人はもう一人の方(この方が安達氏なのかな?)に質問するといった感じです。
 浮世絵というのは絵の具を紙の上にのせるのではなくて染みこませると聞いたときにはちょっと意外でした。また、江戸時代の浮世絵と同じ物はつくれない(なぜなら当時と同じ紙や絵の具をつくることはできないから)という話やできる限りの努力をして近づけることしかできないこと、この伝統的技術を後世に残していきたいんだということなどいろいろとお話してくださりました。また実際に使用している馬連や絵の具を版木でのばすはけ?を触らせてもらったりもしました。
 摺りを行っているのを見ていると本当に難しそうな感じはしないんですよね。力のいれ加減とかは経験がものをいうのでしょうから相当は積み重ねが必要なはずです。見ている側にはこの技術の難しさって伝わりにくいのだと思います。実際には職人技ですので何十年もかかってやっと一人前になるのでしょうから。風景画で使われるグラデーションも特別にやってくださったのですがこれが摺れた時には歓声があがっておりました。この摺り師の方は50年はやっておられるとのことなので大ベテランですね。
 だんだんと色が入っていき完成したらこれを実際に手にとって見ることができます。実に繊細で美しいですよね。線があまりに細かいので皆さん版木はどうなっているんだと気になるところが正直な気持ち。頼んで実際に見せてもらったりしておりました。絵師、彫り師、摺り師が一体となってできるのが浮世絵なんですね。分業で成り立っていたっていうのも昔ならではのことです。そもそも元々は美術品ではありませんので・・・。
 ちょうどタイミングよくNHKでは新日曜美術館で「よみがえる昭和の広重~東海道五拾三次復刻物語~」とNHKスペシャル「歌麿 紫の謎」がやっていたのも面白かったです。前者は銀座のポーラミュージアムアネックスで公開されているとのこと。平成復刻の東海道五拾三次ぜひとも観てみたいですo(^-^)o ワクワク。
 あ、そうそう摺り実演はアダチ伝統木版画研究所さんでも年に7回ほどやっているみたいです。興味ある方は人数が30人と限られているようなので即予約ですね。
[PR]
by puyan27 | 2007-03-03 20:14 | 美術館・美術展