ぷーやんのブログ 旅行や趣味、自分で思ったりしたこと等のひとりごと。


by puyan27

カテゴリ:美術館・美術展( 90 )

e0034068_21573225.jpg 昨年の7月に東京国立博物館に「若冲と江戸絵画展」を観に行ってから更に若冲作品を観てみたいとは思っておりましたが、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する「動植綵絵」を観ることができる機会がやっときました\(^O^)/。とはいえどこで開催されているんだと思えば相国寺承天閣美術館であり、初めて知った美術館の名前でした。だってここって京都にあるんですよね~。なんで相国寺なんだろうというともともと「動植綵絵」30幅はこのお寺が所有していたもので明治時代に皇室に献納されたのだとか。また、若冲と相国寺とのつながりは深いというのも初めて知りました。次に観ることができるのはいつになるかわからず、旅行がてらに早速行って来ました(名古屋に巡回するのはわかっていましたがやっぱりここで観るのが本場なのでいいですよね(^○^)。開山塔には位牌が祀られているそうです。)。
 メイン(目的)は当然ながら「釈迦三尊像」「動植綵絵」の33幅なんですが、若冲が禅の修行に励んだお寺というだけあってこの美術館は若冲の作品を他にも多数所蔵しております。鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画なんかは作品が大きいので迫力満点ですね。墨だけで描かれた作品ではありますが金閣寺に行ったときに大書院なんてあったっけ?行った覚えがないと思い、調べてみると普段は非公開のようです。こんなところあったんですね。現在の襖絵は加藤東一画伯により描かれた水墨画のようです。
 そして、ついに「釈迦三尊像」「動植綵絵」とのご対面。33幅はひとつの部屋に「釈迦三尊像」を中心として15幅ずつ左右に分けられて展示されておりました。1幅の大きさは思っていたより大きいですね。気が遠くなるほど繊細に描かれていて、1幅を仕上げるのにどのくらいの時間がかかっているか想像もできません。この集中力には敬服いたしますm(__)m。隅から隅まで様々な動植物が描かれているので図鑑のようで面白いです。若冲の作品の中でも最高傑作なのは間違いないでしょう。
 当然ながら相国寺の境内もいろいろ散策したかったのですが、方丈の襖絵・裏方丈庭園が拝観できなかったのは残念でした(T.T)。あんなに長蛇の列ができてはここは閉めざるを得なかったのかもしれませんね。またの機会に訪れたいと思います。ただ、たくさんのお寺が周りにあり、大光明寺というお寺で峨眉山の庭という枯山水のお庭を拝観することができたのがまだ救いだったですね。瑞春院にも襖絵・庭園・水琴窟などがあるらしいがこちらは非公開(?)な感じでした。こちらも拝観可能であれば次の機会に・・・。
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峨眉山の庭

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by puyan27 | 2007-06-03 21:50 | 美術館・美術展
e0034068_7245778.jpg ペルジーノ(ピエトロ・ヴァンヌッチ)は、最近レオナルド・ダ・ヴィンチ展が開催されていたり、「ダヴィンチの遺言」といった著書を読んだりしていたのでたまたま名を知りました。これがきっかけで本美術展に興味がわいたわけですo(^-^)o ワクワク。フィレンツェのヴェロッキオ工房でボッティチェッリやレオナルド・ダ・ヴィンチらと共に学んだということですがこのヴェロッキオ工房ってところはレベルの高い人たちが集って切磋琢磨していたんでしょう。また彼は日本ではボッティチェッリやレオナルド・ダ・ヴィンチと比べると知名度は低そうな気がします(私は知りませんでした)。ルネサンス期って本当に傑出した画家が多かったんですね。まだまだ私が知らない方々がたくさんいるはずで、奥深さを感じずにはいられません。
 彼はの作風はウンブリア派というものに属するようで、実際に作品を見てみると色彩は鮮やか、シンメトリーな構図といった特徴があるのは一目瞭然でした。今回展示されているものは所蔵先はほとんどがペルージャ、ウンブリア国立絵画館のものです。またほとんど板に描かれたものであり、テンペラという技法を使っています。「慰めの聖母」は聖母の優しそうな顔がとても印象的でした。しばし、絵の前で魅入っている人が多かったようです(^○^)。
 バチカンのシスティーナ礼拝堂の壁画にペルジーノが携わっているそうでこれは見応えがあるんでしょうね。ミケランジェロらとの競演が壮大に繰り広げられているのが目に浮かぶようです。ぜひ一度訪れてみたいものです。
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by puyan27 | 2007-05-13 18:23 | 美術館・美術展
e0034068_0121446.jpg久々に美術展ネタです。東京都庭園美術館で開催されているホノルル美術館所蔵品の「大正シック モダン日本の里帰り」を観に行って来ました。
 絵画はすべて日本画であり、版画も浮世絵的なものが多い感じでしたが大正期ということもあり、描かれている対象が純和風なものばかりでないところがこの美術展の面白いところだなと思いました。格好はちゃんと着物なんだけど髪型は洋風な感じだったり、洋風部屋の人物が描かれたり、不思議と和と洋が融合した感じでした。でも自分も今の時代のように洋も和も普通の生活にとけ込んでいる時代に生まれているわけですのでこういった絵画を観ても違和感はありません。逆に伝統的な日本画のイメージが強いですので新鮮に感じます。
 山川秀峰の「三人の姉妹」は作品自体も非常に大きいのですが自動車のインパクトが非常に強く、近代の工業的なイメージが伝わってきました。武藤嘉門の「日光」という作品も東照宮の有名なみざる・いわざる・きかざるの彫刻を背景とした着物を着た女性を描いているのですが着物の美しさと彫刻の華麗さが伝わってくる作品でした。写真の中村大三郎の「婦女」は日本に来たのは75年ぶりとのことですが洋風の椅子に着物を来た女性といった描く対象が和洋折衷なところがなんともいえない感じでした。女優の入江たか子をモデルとし、マネのオリンピアを思わせるようなポーズととっているとの解説があったのでたしかに比較してみるとう~ん、なるほどですね。やっぱりポーズっていうのは重要な要素なんだなと感じました。
 絵画及び版画だけでなく、柄がモダンな着物だとかデザインの美しい火鉢、花籠などといったものも展示されており、非常に面白かったです。難点はやっぱりこの建物はギャラリーではないので純粋に作品だけを観たくて来た人にとってはあまり観やすいとは言い難いです。あっちこっちにばらばらに展示されておりますので。建物も観たいと言う人には一石二鳥なのかもしれませんが、個人的には展示会が開かれていない時のほうが普通の状態ですので建物の内部はゆっくり観て回れるのではないでしょうか。
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by puyan27 | 2007-05-05 22:11 | 美術館・美術展
e0034068_23202883.jpg 東京国立博物館で開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」の招待券をもらったので行ってきました。ダ・ヴィンチの作品である「受胎告知」はヨーロッパ圏から出るのははじめてのことだそうで快挙!。1974年にルーブル美術館からモナリザが来日した時には人が殺到したという話を聞いたことはありますが、それと並ぶくらいに混んでいるのではないかと半分困惑しつつ、上野へ向かいました。まずは第1会場の本館特別5室へ向かいましたが、来てみると20分待ちくらいの列が待ちうけてました。これくらいなら全然我慢できるレベルです。やっぱり肝はどれだけ作品を間近でゆったりと鑑賞できるかですよね。最前列での作品鑑賞は建物内でもそれなりに列ができていました。作品の前まで来るとガードマンが立っていて足をとめずに進んでくれと促されました。そんなプレッシャーかけられるととても鑑賞どころではないです。10秒観たかもわからん感じで作品をとおりすぎました(T.T)。もちろん最前列でなければとどまることは問題ないですが、細部を観たい私としては満足はできないですね。正直、かなりがっくりでした。でもしょうがないかもなあ。人が動かなくなると後から来た人はなかなか作品に近づけなくなってしまうのは予想がつきますからねえ。
 第2会場の平成館特別展示室ではダヴィンチの様々な分野での研究の成果(手稿)について展示されていました。一昨年に森アーツセンターギャラリーでビル・ゲイツ氏所有のレスター手稿のオリジナルが公開された時に思いましたが手稿って観てもさっぱりわからないというのが正直なところ。この展示会ではこの手稿の内容が映像化されているため、とてもわかりやすいですね。これをみればどのような理論に基づいているのかを一目瞭然で理解できると思います。とはいえ相変わらず混んでますし、内容的にもそれなりに思考を要しますのですべてをフルで観る気力はありませんでしたが・・・。
 やっぱり絵画をゆったりと長時間鑑賞するにはやっぱりヨーロッパへ行くに限りますね。またこの作品に出会えることを願いたいと思います。
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by puyan27 | 2007-04-13 23:19 | 美術館・美術展
e0034068_0453444.jpg ここのところ風邪で体調を壊してしまいかなり出かけてませんでした(T_T)。ほぼ回復しましたので今週あたりから徐々にペースを取り戻していきたいところです。というわけですが国立新美術館で開催されている「大回顧モネ」を観に行ってきました。初日なのですが、思わず何も考えずにとびついてしまいました。今、六本木は東京ミッドタウンという話題があるのでここと抱き合わせでくる人が多いのだろうなとは思いますがまあここは仕方ないところでしょうか。
 この展覧会はとても楽しみにしてました。オルセー美術館からも何点か作品がくるというのでかなり期待しておりましたo(^-^)o ワクワク。モネ作品は97点ほどでそのうちオルセー美術館からの物は20点ほど。写真にある「日傘の女性」は特に観たかった作品の一つです(もちろんオルセー美術館から)。感想としては輪郭線がなくて顔なんか全くぼやけた感じなんだけどなんか空気の存在感が素晴らしいなと思いました。また、そよ風が吹いていてさわやかな感じがしました。
 また、「かささぎ」という作品もかなりよかったです。冬の雪が積もった情景を描いているのですが雪の白の表現の仕方が真っ白ではなくいろいろな色が混ざっていて逆にそうしたことでうまく表現できていますね。これもまたオルセー美術館からのものです。やっぱり同じモネの作品でもオルセー美術館はよい作品を所蔵してますね。
 積みわら、ルーアン大聖堂、睡蓮といった連作のものも数が多いとはいえませんがまとまって展示してあるのも比較して観ることができるので面白いです。
 個人的にはモネの良さを堪能できる展覧会だったと思いました。印象派(モネ)好きな方はぜひとも足を運んでみてください。
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by puyan27 | 2007-04-07 19:40 | 美術館・美術展
e0034068_0183094.jpg 太田記念美術館は「ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展」で訪れたばかりではありますがここのHPを見ると土曜講座というのが月に3,4回行われているようです。詳細を見ているとアダチ伝統木版画研究所の安達以乍牟氏による「浮世絵版画の摺り実演」という講座内容があり、非常に惹かれました。お話によるとこの摺り実演は毎年1月初めに行っているのですが今年は上記の「ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展」が開催されていたため予定がずれたのだそうです。というわけで予約等は不要のため早速行って来ました(^ヘ^)v。
 この講座は地下1階の部屋で行われているのですが来てみるとやっぱり興味がある方々ってたくさんおられるんですねえ。席はほぼ埋め尽くされてました。摺り師の方と説明や質問の対応をしてくださる方のお二人がおられて場は進行しました。摺り師の方はもくもくと歌麿の美人画の浮世絵の摺りを実演しておりました。我々はそれをじっと見ていて、質問がある人はもう一人の方(この方が安達氏なのかな?)に質問するといった感じです。
 浮世絵というのは絵の具を紙の上にのせるのではなくて染みこませると聞いたときにはちょっと意外でした。また、江戸時代の浮世絵と同じ物はつくれない(なぜなら当時と同じ紙や絵の具をつくることはできないから)という話やできる限りの努力をして近づけることしかできないこと、この伝統的技術を後世に残していきたいんだということなどいろいろとお話してくださりました。また実際に使用している馬連や絵の具を版木でのばすはけ?を触らせてもらったりもしました。
 摺りを行っているのを見ていると本当に難しそうな感じはしないんですよね。力のいれ加減とかは経験がものをいうのでしょうから相当は積み重ねが必要なはずです。見ている側にはこの技術の難しさって伝わりにくいのだと思います。実際には職人技ですので何十年もかかってやっと一人前になるのでしょうから。風景画で使われるグラデーションも特別にやってくださったのですがこれが摺れた時には歓声があがっておりました。この摺り師の方は50年はやっておられるとのことなので大ベテランですね。
 だんだんと色が入っていき完成したらこれを実際に手にとって見ることができます。実に繊細で美しいですよね。線があまりに細かいので皆さん版木はどうなっているんだと気になるところが正直な気持ち。頼んで実際に見せてもらったりしておりました。絵師、彫り師、摺り師が一体となってできるのが浮世絵なんですね。分業で成り立っていたっていうのも昔ならではのことです。そもそも元々は美術品ではありませんので・・・。
 ちょうどタイミングよくNHKでは新日曜美術館で「よみがえる昭和の広重~東海道五拾三次復刻物語~」とNHKスペシャル「歌麿 紫の謎」がやっていたのも面白かったです。前者は銀座のポーラミュージアムアネックスで公開されているとのこと。平成復刻の東海道五拾三次ぜひとも観てみたいですo(^-^)o ワクワク。
 あ、そうそう摺り実演はアダチ伝統木版画研究所さんでも年に7回ほどやっているみたいです。興味ある方は人数が30人と限られているようなので即予約ですね。
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by puyan27 | 2007-03-03 20:14 | 美術館・美術展
e0034068_22341245.jpg 人間国宝な方々の作品展って興味がわいてきましたので松田権六氏に引き続いて世田谷美術館で開催されている「富本憲吉展」を観に行ってきました。富本憲吉氏については近代陶芸の巨匠であるというぐらいの知識であったのですが入ると「第1章:東京美術学校から留学、帰国」にて「音楽家住宅設計図案」という陶芸とは全く違う作品が展示されており、あれ?この人って陶芸家ではなかったっけ?と思ってしまいました。東京美術学校時代は陶芸をやっていたわけではなくて図案科でこれはその卒業制作だったとのこと。確かに最終的には陶芸で人間国宝にまで登りつめたわけだけどそれまでには様々な過程があったんだなあと思いました。木版画や書、画巻、デザインした着物や帯なども展示してありましたが実に多才ですよね。海外留学で見聞を広めたり、また様々なジャンルを経験されてすごく勉強されているんだなと思いました。物をつくるってことはどんなジャンルを経験しても無駄ではなく、すべてつながっているのでしょうね。
 展覧会は先ほどの第1章に始まり、「第2章:大和時代」、「第3章:東京時代」、「第4章:京都時代」と拠点を移るごとに分けて展示されておりますがメインはほとんど陶芸作品です。そして観れば観るほど「羊歯」「四弁花」の模様が印象的です。陶芸というジャンルについては幅広く観たことはないので他の作家がどのようなオリジナリティを見出してつくられているかはわからないけど富本憲吉氏の作品はこの模様を多用されているのが特徴的だなと感じました。羊歯はたしかエミール・ガレなんかも作品に使われていたと思いましたが(全く関わりはないでしょうが)こうして作品に使われているのを見ると広葉樹なんかとは違い、小さな葉が繊細に寄り集まって個性的ですよね。普段その辺に生えていても小さいのでなかなか気が付かないでしょうし。
 陶芸を始めるきっかけとなったバーナード・リーチ氏とのエピソードも面白いですね。この方もどこかで名前は聞いたことはあり、頭の片隅にはあるのですがどこで聞いたのかは定かではありません。柳宗悦氏の民藝運動に関わっていたとのことですのでそのあたりで知ったのかな。こういった方々の横のつながりって知れば知るほど面白く、そして同じ志があるもの同士ですので絆も深いのだろうなと思いました。人と人の出会いって不思議なものであり、そして時には自分の道をも決定づけるものであることを教えてくれていました(^○^)。
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by puyan27 | 2007-02-25 22:33 | 美術館・美術展
e0034068_422638.jpg 六本木の森美術館で開催されている「日本美術が笑う/笑い展 現代アートにみる「おかしみ」の事情」を観に行って来ました。笑いがテーマというのもなかなか興味深いですね。最初は、伊藤若冲、曾我蕭白、円山応挙などといったそうそうたる名前があげられていたのでそれに惹かれてしまっていたのが正直なところでしょうか。こういった方々の作品は独自の世界がありますのでもちろん素晴らしいです。作品も各作家1点ずつとかではなくて3,4点は出品されていたのでなかなかよかったと思います。私の中で印象的だったのは初めて知った甲斐庄楠音「横櫛」ですね。アカデミー賞衣裳部門もにノミネートされたことがあるという説明も書かれてましたがこれも非常に興味津々です(ネットで調べると「雨月物語」という作品らしいですが)。当然ながら他の作品が気になるところでこれもネットで調べてみたらありました(ココ↓)。なんという不気味な笑いの作品群。たしかに「モナリザ」の影響は受けているのかもしれません。
 作品を観ていくうちに最終的に最も印象に残ったのはやっぱりなぜか入るとすぐに待ちかまえていた埴輪でした(笑)。最も大きなものは3体並んで置いてあるのですがこの造形と屈託のない笑いが脳裏にこびりつきました。岡本太郎も縄文土器に興味を持っていたというけれどそんな感覚なんでしょうか。やっぱり古代の物は現代人にはない感性だなあと改めて思いました。
 この展覧会はボリュームたっぷりで「日本美術が笑う」を観終わるとすかさず現代アートの「笑い展」が待ち受けてます。こちら作品リストは特に配布されてなく、メモも忘れてしまって作品名等がわからないのですが人のいないお札(韓国のウォン)の中の建物をDISPLAYで超拡大して人があたかもその建物を訪れているかのように表現しているものがありました。これ面白かったなあ。それとソーセージ早食い競争のおじさんもすごすぎです。噛まないで20~30本くらい丸呑みしてるってことなんですよね。胃は大丈夫なんだろうか(^^ゞ。
 全体的には現代アートはビデオのものが多いのでこれをじっくり観るのは結構大変です。全部観るのは正直なところ集中力がもたないです。興味ありそうな部分をかいつまんで観ていくほうがよいかもしれませんね。
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by puyan27 | 2007-02-24 18:52 | 美術館・美術展
e0034068_665892.jpg かなり投稿が遅くなってしまいましたが、東京都美術館で開催されているオルセー美術館展を観に行ってきました。パリを代表する美術館であり、オルセー駅をそのまま利用した建物は天井も高く広い空間でゆったりしていそうですね。ここが所蔵する印象派コレクションをぜひとも観に行ってみたいものです。
 毎度楽しみにしているルノワールの作品ですが「ジュリー・マネ」はいきなり入って初めに展示されてました(^-^)v。微笑みかけてくる少女がとても素敵で印象的でした。抱いている猫もとても愛らしいですね。
 モネの「ルーアン大聖堂」はいままで観たことあるものは赤みがかった夕暮れ時のものや建物が光にとけて形がはっきりしなくなった感じのものが多かったのですが今回のものは昼時のもののようでしかも建物自体の輪郭も割りとはっきりしているものでした(そうでもないかな?)。この同テーマの作品が20枚くらい同時に展示されたことがあるらしいのですがすごく面白いでしょうね。各々が刻々と変わる光の様子を捉えて描かれており、すべて異なった表情となっているのですから。4月7日より国立新美術館で開催される大回顧展モネではどのような作品が展示されるのでしょうねo(^-^)o ワクワク。ぜひとも期待したいところです。
 ゴッホの「アルルのゴッホの寝室」は続・名画を見る眼(高階 秀爾著)にも載っていた作品であり(実際にはこちらはシカゴ美術研究所所蔵となってますので全く同じモチーフのもののようです。このような作品は全部で3つ存在するそうです。)、もう一度読み直して考えてみました。クロームイエローのベッドなどは相変わらずのゴッホの色彩の特徴が表れておりました。この何の変哲もない様子を描くことで何を伝えたかったのだろうと考えるとこの変哲のなさが彼が求めているものであり、安らぎなのかなと思いました。とはいえなんだか孤独感が漂っていて不思議な感じでした。
 他にも素晴らしい作品はたくさんあり、見応え十分の展覧会でした。まだ開催されたばかりということもあり、人は結構多いので最前列でじっくり観たい人にはきつい時期かもしれません。いつ頃が人が少なくなるのかは何とも言えないところですが。
 そうそう一番最後にオルセー美術館に関するDVDのような映像が10分ほど放映されておりますがこれを観たい人はロビーのところでも流れておりますのでこちらで観た方が人は空いているかも。
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by puyan27 | 2007-02-04 18:05 | 美術館・美術展
e0034068_22425216.jpg NHKのBSでハイビジョン特集「漆聖・松田権六が夢見た世界」が放送されていました。この番組を観たところ数々の蒔絵漆芸による作品の装飾の美しさに驚きを隠せませんでした。前々から行きたいとは思っておりましたが、国立近代美術館工芸館で「漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界」が開催されております。テレビではなく、本物の作品に直接触れたいと思い、早速美術館へ向かいました。
 松田権六氏は過去の作品などから技法を学ぶ(物に学ぶ)姿勢が強かったとのことです。たしかに過去に作られた作品はたくさんありますのでお手本がたくさんあると思えば技術の宝庫ですよね。特にこういった職人の世界の人間には大切なことなような気がします。伝統的に伝わっており、自分が学んだ技法以外にも革新的な技法が眠っているかもしれないと思えばわくわくすることなのかもしれません。上記の番組では実際の製作現場を写していましたので本展覧会を観に行く前の予備知識的なものとしてとても役に立ちました。本物の漆の木から樹液をとっているところや漆を作っているところ、器に筆で描いているところ、金粉を蒔いているところなど様々な製作過程はそうそう見る機会はないでしょう。
 展示されていた作品は数々ありましたが「蓬莱之棚」は圧倒的な存在感でした。戦況が悪化していく中で製作しており、またこの作品への想いも相当強かったとのことです。螺鈿、平文、泥絵など様々な技法がこの作品には集約されているとのことです。鶴の白色の部分がうずらの卵の殻を使っているは意外でした。そして、こういった工芸品は絵画とは違い、立体的ですので様々な角度から見ても表情が異なるところがこれまた面白いです。
 中尊寺金色堂の修復に責任者として関わっていたというのもはじめて知りました。3年くらい前に中尊寺を訪れた時は金色堂を見ると柱の装飾よりは全体の金色のまばゆさに目を奪われてしまってたような気がします。次回訪れる機会があったならぜひともじっくりと忠実に復元された柱の装飾部分を観てみたいです。
 テレビで松田権六氏がインタビューに答えていた「私は天才じゃない。凡人は訓練によって続けることによって成果があがる。」という言葉はとても印象深く、その努力の結果がこの作品たちに表れており、すばらしい展覧会でした。
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by puyan27 | 2007-02-03 22:41 | 美術館・美術展