ぷーやんのブログ 旅行や趣味、自分で思ったりしたこと等のひとりごと。


by puyan27

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e0034068_22341245.jpg 人間国宝な方々の作品展って興味がわいてきましたので松田権六氏に引き続いて世田谷美術館で開催されている「富本憲吉展」を観に行ってきました。富本憲吉氏については近代陶芸の巨匠であるというぐらいの知識であったのですが入ると「第1章:東京美術学校から留学、帰国」にて「音楽家住宅設計図案」という陶芸とは全く違う作品が展示されており、あれ?この人って陶芸家ではなかったっけ?と思ってしまいました。東京美術学校時代は陶芸をやっていたわけではなくて図案科でこれはその卒業制作だったとのこと。確かに最終的には陶芸で人間国宝にまで登りつめたわけだけどそれまでには様々な過程があったんだなあと思いました。木版画や書、画巻、デザインした着物や帯なども展示してありましたが実に多才ですよね。海外留学で見聞を広めたり、また様々なジャンルを経験されてすごく勉強されているんだなと思いました。物をつくるってことはどんなジャンルを経験しても無駄ではなく、すべてつながっているのでしょうね。
 展覧会は先ほどの第1章に始まり、「第2章:大和時代」、「第3章:東京時代」、「第4章:京都時代」と拠点を移るごとに分けて展示されておりますがメインはほとんど陶芸作品です。そして観れば観るほど「羊歯」「四弁花」の模様が印象的です。陶芸というジャンルについては幅広く観たことはないので他の作家がどのようなオリジナリティを見出してつくられているかはわからないけど富本憲吉氏の作品はこの模様を多用されているのが特徴的だなと感じました。羊歯はたしかエミール・ガレなんかも作品に使われていたと思いましたが(全く関わりはないでしょうが)こうして作品に使われているのを見ると広葉樹なんかとは違い、小さな葉が繊細に寄り集まって個性的ですよね。普段その辺に生えていても小さいのでなかなか気が付かないでしょうし。
 陶芸を始めるきっかけとなったバーナード・リーチ氏とのエピソードも面白いですね。この方もどこかで名前は聞いたことはあり、頭の片隅にはあるのですがどこで聞いたのかは定かではありません。柳宗悦氏の民藝運動に関わっていたとのことですのでそのあたりで知ったのかな。こういった方々の横のつながりって知れば知るほど面白く、そして同じ志があるもの同士ですので絆も深いのだろうなと思いました。人と人の出会いって不思議なものであり、そして時には自分の道をも決定づけるものであることを教えてくれていました(^○^)。
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by puyan27 | 2007-02-25 22:33 | 美術館・美術展
e0034068_422638.jpg 六本木の森美術館で開催されている「日本美術が笑う/笑い展 現代アートにみる「おかしみ」の事情」を観に行って来ました。笑いがテーマというのもなかなか興味深いですね。最初は、伊藤若冲、曾我蕭白、円山応挙などといったそうそうたる名前があげられていたのでそれに惹かれてしまっていたのが正直なところでしょうか。こういった方々の作品は独自の世界がありますのでもちろん素晴らしいです。作品も各作家1点ずつとかではなくて3,4点は出品されていたのでなかなかよかったと思います。私の中で印象的だったのは初めて知った甲斐庄楠音「横櫛」ですね。アカデミー賞衣裳部門もにノミネートされたことがあるという説明も書かれてましたがこれも非常に興味津々です(ネットで調べると「雨月物語」という作品らしいですが)。当然ながら他の作品が気になるところでこれもネットで調べてみたらありました(ココ↓)。なんという不気味な笑いの作品群。たしかに「モナリザ」の影響は受けているのかもしれません。
 作品を観ていくうちに最終的に最も印象に残ったのはやっぱりなぜか入るとすぐに待ちかまえていた埴輪でした(笑)。最も大きなものは3体並んで置いてあるのですがこの造形と屈託のない笑いが脳裏にこびりつきました。岡本太郎も縄文土器に興味を持っていたというけれどそんな感覚なんでしょうか。やっぱり古代の物は現代人にはない感性だなあと改めて思いました。
 この展覧会はボリュームたっぷりで「日本美術が笑う」を観終わるとすかさず現代アートの「笑い展」が待ち受けてます。こちら作品リストは特に配布されてなく、メモも忘れてしまって作品名等がわからないのですが人のいないお札(韓国のウォン)の中の建物をDISPLAYで超拡大して人があたかもその建物を訪れているかのように表現しているものがありました。これ面白かったなあ。それとソーセージ早食い競争のおじさんもすごすぎです。噛まないで20~30本くらい丸呑みしてるってことなんですよね。胃は大丈夫なんだろうか(^^ゞ。
 全体的には現代アートはビデオのものが多いのでこれをじっくり観るのは結構大変です。全部観るのは正直なところ集中力がもたないです。興味ありそうな部分をかいつまんで観ていくほうがよいかもしれませんね。
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by puyan27 | 2007-02-24 18:52 | 美術館・美術展

上海旅行

 えのさんのご期待に応えて上海夜景の続編です(夜景ではないんですけどm(__)m)。私は庭園好きなので豫園なんかの特集でもよかったのですが何しろ撮った枚数が少なくて・・・。というわけで行った場所からいくつかピックアップしてみました~。

e0034068_4452953.jpgリニアモーターカー(磁浮車)

上海浦東国際空港~龍陽路間はこれであっという間の7分20秒です。430kmくらいの速度が出るらしいがこの時は300kmぐらいがMAXでした。車内にメーターがあるので一目瞭然です。

e0034068_4454415.jpg多倫路文化名人街の内山完造像

皆さん内山完造をご存じですか?私は存じませんでした(T.T)。こういうときに海外旅行は歴史の勉強になるんですね。中国の著名な文化人たちとの交流の深かった人物なのだとか。神田神保町には内山書店が今もあるようです。

e0034068_4455892.jpg魯迅記念館

魯迅の名前は歴史の教科書に出てきますので知ってはいましたがさすがに本は読んだことはなかったので事前に阿Q正伝狂人日記を読んで行きました。とはいえやっぱり英語がすらすら読めたらなあとつくづく思いました。説明は当然ながら日本語なんてないのでわからないですものね。

e0034068_446102.jpg魯迅記念館 内部

e0034068_4462350.jpg魯迅故居のある通り

この写真の奥の右手に魯迅故居があります。ここは某旅行本には載っているのですがそれだけではわかりません。旅行者は行かないでしょっていうようなちょっと路地を入ったところにあるんです。おかげでかなりさまよいました(T.T)。でもこの路地の感じ、生活感を感じることができて悪くなかったです。

e0034068_4463938.jpg豫園商城(その1)



e0034068_4465397.jpg豫園商城(その2)

ここは中国らしい建物がすごく印象的でありました。尖った屋根、本当に独特でした。それにしてもすごい人混みでしたよ~。南京東路なんかのように現代的な感じではないところがここの魅力ですね。

e0034068_447517.jpg湖心亭と九曲橋(その1)

e0034068_4471920.jpg湖心亭と九曲橋(その2)

ちょうど旧正月前なので何やら飾り付けの準備をしているみたいでした。橋につけられた飾りも同様のようです。右手に見えるのが南翔饅頭店という小龍包のお店なのですがテイクアウトはすごい行列でした。なので2階の席のほうで食べてきました。ここは六本木ヒルズと大阪心斎橋にも店舗があるそうな。味は一緒なんでしょうかねえ。比べてみたいところです。

e0034068_4473167.jpg上海浦東国際空港

空港はどの国も国の玄関ともいえるべき建物ですよね。この空港もなかなか興味深いつくりでした。話は違うけど黒川紀章氏が手がけたクアラルンプール空港も見てみたいです。

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by puyan27 | 2007-02-24 09:55 | 旅行
e0034068_021835.jpg 今回訪れるのは初めてですがワタリウム美術館へ行って来ました。目的は建築関係の展示会である「ブルーノ・タウト展」を観るためです。この方についてはお名前はどこかで聞いたことはあるものの予備知識は全くなしです(^○^)。今回訪れることでドイツの世界的建築家であることを知ることができました。建築関係のイベントってやっぱり全般的にはあまり数は多いほうではないので貴重ですよね(自分があまり知らないだけなのかもしれませんが)。
 この展示会は芸術の役目(建築芸術のユートピア)、自然と芸術(タウトと日本の友人たち)、エレガントな生活(日向邸と工芸)の3つの構成になっておりました。やっぱりこういった建築家の展示会はどういった思想を持った人なのかということを知りたいのですがこれを知るのは容易なことではないです。言葉でいろいろ説明をしてあってもなかなか難しくてついていけないのが本音です(T.T)。とはいえ何かを感じたいと思い、あがきはするのですが・・・。率直に感じた主なキーワードはやっぱり「桂離宮」「集合住宅(ジードルンク)」「日向邸」ですね(ありきたりで申し訳ないですが)。アルプス建築というアルプス山中にガラスの建物を建てる構想の本もかなり展示されていましたがこれはちょっと難しかったです。かなり精神的な話でもありましたので・・・。それから柳宗悦氏(柳宗理氏の父)とも親しく、数々のやりとりをした手紙が展示されていたのも興味深かったです。思い出してしまいましたが是非とも日本民藝館を訪れたいところですね。
 もっと具体的な感想を書きたいのですがなにせ知識がないので書けないのが残念なところですがブルーノ・タウト氏の「桂離宮」に対する評価が高いことが注目されていることはすごく興味ありますね。日本人ではない方から観た視点ってすごく参考になるような気がします。ぜひとも「桂離宮」には訪れてみたいところです。桂離宮に限らず、京都御所や修学院離宮なども前から観たいとは思っていても宮内庁関係は予約が必要なこと、土日は休みなこと、競争率も高そうといったことがありますので簡単ではないですよね~。まずはブルーノ・タウト氏の著書「ニッポン」を購入しましたのでこれを読むことで彼が日本に対して何を感じたのかを勉強してみたいと思います。
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by puyan27 | 2007-02-18 23:56 | 展示会

上海夜景

 2月10日~13日の期間で上海へ旅行に行って来ました。様々な場所を観光してきましたが夜景をちらっと紹介したいと思います。

e0034068_0505075.jpg外灘(ワイタン)の建物

奥より
Pudong Development Bank
Shanghai Customs House
Shanghai Federation of Trade Unions

日本語で書きたいところですが中国語の漢字なのでわかりません(T.T)。

e0034068_051644.jpg浦東新区

外灘からみた浦東新区の様子です。東方明珠塔を初めとし、様々な建物が一望可能です。

e0034068_0512399.jpg東方明珠塔(その1)

ちょうど中国は旧正月の時期のため、このような演出がされておりました。近くに来ると建物の形の面白さと大きさに圧巻でした。

e0034068_0513774.jpg東方明珠塔(その2)

東方明珠塔をエレベーターにて上り、中球からみた外灘の様子です。本当は更に上の上球に行きたかったのですが人数制限(?)を行っているのかチケットを購入できませんでした(T.T)。

e0034068_0515499.jpg濱江大道

外灘とは河をはさんで逆側の濱江大道側からみた外灘の様子です。

e0034068_052766.jpg南京東路

いまいちな写真なので伝わらないのですがとにかく照明が派手なのが印象的でした。
 外灘にある欧風石造建築は近くに行くとかなり大きくて立派なものばかりでした。ひとつひとつ写真に納めたかったところですがさすがにその時間はありませんでした。とはいえ建物好きにはたまらない場所ですね(^_^)V。
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by puyan27 | 2007-02-14 19:50 | 旅行
e0034068_665892.jpg かなり投稿が遅くなってしまいましたが、東京都美術館で開催されているオルセー美術館展を観に行ってきました。パリを代表する美術館であり、オルセー駅をそのまま利用した建物は天井も高く広い空間でゆったりしていそうですね。ここが所蔵する印象派コレクションをぜひとも観に行ってみたいものです。
 毎度楽しみにしているルノワールの作品ですが「ジュリー・マネ」はいきなり入って初めに展示されてました(^-^)v。微笑みかけてくる少女がとても素敵で印象的でした。抱いている猫もとても愛らしいですね。
 モネの「ルーアン大聖堂」はいままで観たことあるものは赤みがかった夕暮れ時のものや建物が光にとけて形がはっきりしなくなった感じのものが多かったのですが今回のものは昼時のもののようでしかも建物自体の輪郭も割りとはっきりしているものでした(そうでもないかな?)。この同テーマの作品が20枚くらい同時に展示されたことがあるらしいのですがすごく面白いでしょうね。各々が刻々と変わる光の様子を捉えて描かれており、すべて異なった表情となっているのですから。4月7日より国立新美術館で開催される大回顧展モネではどのような作品が展示されるのでしょうねo(^-^)o ワクワク。ぜひとも期待したいところです。
 ゴッホの「アルルのゴッホの寝室」は続・名画を見る眼(高階 秀爾著)にも載っていた作品であり(実際にはこちらはシカゴ美術研究所所蔵となってますので全く同じモチーフのもののようです。このような作品は全部で3つ存在するそうです。)、もう一度読み直して考えてみました。クロームイエローのベッドなどは相変わらずのゴッホの色彩の特徴が表れておりました。この何の変哲もない様子を描くことで何を伝えたかったのだろうと考えるとこの変哲のなさが彼が求めているものであり、安らぎなのかなと思いました。とはいえなんだか孤独感が漂っていて不思議な感じでした。
 他にも素晴らしい作品はたくさんあり、見応え十分の展覧会でした。まだ開催されたばかりということもあり、人は結構多いので最前列でじっくり観たい人にはきつい時期かもしれません。いつ頃が人が少なくなるのかは何とも言えないところですが。
 そうそう一番最後にオルセー美術館に関するDVDのような映像が10分ほど放映されておりますがこれを観たい人はロビーのところでも流れておりますのでこちらで観た方が人は空いているかも。
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by puyan27 | 2007-02-04 18:05 | 美術館・美術展
e0034068_22425216.jpg NHKのBSでハイビジョン特集「漆聖・松田権六が夢見た世界」が放送されていました。この番組を観たところ数々の蒔絵漆芸による作品の装飾の美しさに驚きを隠せませんでした。前々から行きたいとは思っておりましたが、国立近代美術館工芸館で「漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界」が開催されております。テレビではなく、本物の作品に直接触れたいと思い、早速美術館へ向かいました。
 松田権六氏は過去の作品などから技法を学ぶ(物に学ぶ)姿勢が強かったとのことです。たしかに過去に作られた作品はたくさんありますのでお手本がたくさんあると思えば技術の宝庫ですよね。特にこういった職人の世界の人間には大切なことなような気がします。伝統的に伝わっており、自分が学んだ技法以外にも革新的な技法が眠っているかもしれないと思えばわくわくすることなのかもしれません。上記の番組では実際の製作現場を写していましたので本展覧会を観に行く前の予備知識的なものとしてとても役に立ちました。本物の漆の木から樹液をとっているところや漆を作っているところ、器に筆で描いているところ、金粉を蒔いているところなど様々な製作過程はそうそう見る機会はないでしょう。
 展示されていた作品は数々ありましたが「蓬莱之棚」は圧倒的な存在感でした。戦況が悪化していく中で製作しており、またこの作品への想いも相当強かったとのことです。螺鈿、平文、泥絵など様々な技法がこの作品には集約されているとのことです。鶴の白色の部分がうずらの卵の殻を使っているは意外でした。そして、こういった工芸品は絵画とは違い、立体的ですので様々な角度から見ても表情が異なるところがこれまた面白いです。
 中尊寺金色堂の修復に責任者として関わっていたというのもはじめて知りました。3年くらい前に中尊寺を訪れた時は金色堂を見ると柱の装飾よりは全体の金色のまばゆさに目を奪われてしまってたような気がします。次回訪れる機会があったならぜひともじっくりと忠実に復元された柱の装飾部分を観てみたいです。
 テレビで松田権六氏がインタビューに答えていた「私は天才じゃない。凡人は訓練によって続けることによって成果があがる。」という言葉はとても印象深く、その努力の結果がこの作品たちに表れており、すばらしい展覧会でした。
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by puyan27 | 2007-02-03 22:41 | 美術館・美術展