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ぷーやんのブログ 旅行や趣味、自分で思ったりしたこと等のひとりごと。


by puyan27
パルマ―イタリア美術、もう一つの都(国立西洋美術館)_e0034068_1343695.jpg この展覧会はイタリアのパルマについてです。そういえばパルマ公国やファルネーゼ家って世界史で勉強したような記憶があるような・・・。この都も芸術と音楽についてはすばらしい文化と歴史を持っているんですね。
 コレッジョパルミジャニーノといった芸術家についても初めて知ったんですがすごく愛らしい絵を描く人たちだなあと思います。人物の顔なんかは特にそう感じますね。母性あふれるような女性の作品がとても印象的です。
 個人的に好きだなあと思ったのはパルミジャニーノの「ルクレティア」という作品です。肌の色彩がすごく美しく、また編みこまれた金色の髪なんかもすごく繊細に描かれているんです。短剣を胸に突き刺しているという劇的な場面ではありますがそういったどろどろした部分は全く感じさせない作品です。また、マニエリスムという手法もこの人の特徴で、重要なキーワードのようです。
 ファルネーゼ家の数々の肖像画についてもなかなか身に纏った豪華絢爛な甲冑がとても興味深いものです。
 バルトロメオ・スケドーニの「キリストの墓の前のマリアたち」という作品はものすごくドラマティックな作品です。特に光の差し方が鮮明に感じ、とても美しいです。
 全然話は変わりますが、展覧会会場の一番最後あたりに写真がちらっと展示されていたと思いますが気が付いたでしょうか?パルマはパルミジャーノ・レッジャーノというチーズと生ハムが有名らしいです。たまたま新丸ビルに行ったときに「イルカランドリーノ ドルチェ.サラート」というお店がB1Fに入っていて、立ち寄ったら試食もさせてくれました。ちょ~うま~い(^○^)。チーズと生ハムってかなりはまりますね。とはいえ値段はそれなりにするとは思いますが・・・。
# by puyan27 | 2007-07-01 13:04 | 美術館・美術展
スキン+ボーンズ-1980年代以降の建築とファッション(国立新美術館)_e0034068_1313462.jpg この展覧会は建築とファッションの共通点についてが主題であるとは思います。自分の場合は、建築に対する興味に気持ちが偏りすぎているため、本来の展覧会の趣旨を理解したかというと(各々のセクションとの関連付けも含めて)Noです(T.T)。とはいえ、建築だけを観るのもなかなか面白かったと思います。。
 展示されていたのは映像、写真、模型などレベルは様々ですが、ジャン・ヌーヴェル、坂茂、フランク・ゲーリー、プレストン・スコット・コーエン、、アイゼンマン、妹島和世+西沢立衛/SANAA、FOAなどなどといった方々の何らかの展示がされております(大変なので全部は書きませんが)。個人的には、初めてお聞きする名前がいっぱいです。坂茂のノマディック美術館、妹島和世+西沢立衛/SANAAの金沢21世紀美術館など実際に行ったことがある場所の設計をされた建築家については当たり前ですけどわかりやすいですね(個人的な趣味の美術館ネタばかりかも(^○^))。
 フランク・ゲーリーは最近、渋谷Bunkamuraのル・シネマでスケッチ・オブ・フランク・ゲーリーという映画が上映されているので観てきましたのでちょっとは知っております。ビルバオ・グッゲンハイム美術館の造形はすごいです。ぜひともスペインに行ったら見逃せない建築のひとつだなあと思います。
 自分の中で一番インパクトがあったのはエンリック・ミラーリェスサンタ・カテリーナ市場です。古い建物群の中にあるその建築は、屋根がものすごくカラフルで空から観るのがとても美しいものです。展覧会では映像が流れていますのでばっちり見ることができます。世界にはいろんな現代建築があるなあとわくわくさせてくれる作品です(^○^)。
# by puyan27 | 2007-06-24 22:59 | 美術館・美術展
Ashes and Snow(ノマディック美術館)_e0034068_1465483.jpg これまた最終日の前日ぎりぎりで行ってきましたが、お台場で開催されているグレゴリー・コルベール展へ行ってきました。本音をいうと移動式の美術館(建物)っていうほうに興味はもっぱらありました。建築家の坂茂氏の建物も観るのは初めて。まあ、一石二鳥で建築もアートも楽しめるってことですね\(^O^)/。
 内部は当然ながら写真撮影はできないのですが、このコンテナを使った建物、面白いですね。これなら各地でコンテナをレンタルして借りられれば簡易的に美術館を建てることができます。移動式というのはたしかにわかる気がします。内部は柱がずらりと並んでいますが、なんとなく形としてはギリシャのパルテノン神殿の現代版のような気がしました(私だけかなあ?)。
 グレゴリー・コルベール氏の作品についてですが、和紙に写真を印刷するっていうのは面白いですね。照明や音楽等、総合的に演出しているみたいなんですが、像の肌のざらざらした感じなんかとてもよく出ていたと思います。一番不思議に思ったのはこれは合成ではないんですよね?ってことです。よくこんなタイミングの人と動物のふれあいの一瞬を捉えたなあと思います。
 それにしてもなかなかの行列でした(T.T)。写真を見ていただければごらんの通りです。とりあえず外観だけでもアップしておきたいと思いますm(__)m。
Ashes and Snow(ノマディック美術館)_e0034068_295753.jpg

# by puyan27 | 2007-06-23 21:35 | 美術館・美術展
若冲展(相国寺承天閣美術館)_e0034068_21573225.jpg 昨年の7月に東京国立博物館に「若冲と江戸絵画展」を観に行ってから更に若冲作品を観てみたいとは思っておりましたが、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する「動植綵絵」を観ることができる機会がやっときました\(^O^)/。とはいえどこで開催されているんだと思えば相国寺承天閣美術館であり、初めて知った美術館の名前でした。だってここって京都にあるんですよね~。なんで相国寺なんだろうというともともと「動植綵絵」30幅はこのお寺が所有していたもので明治時代に皇室に献納されたのだとか。また、若冲と相国寺とのつながりは深いというのも初めて知りました。次に観ることができるのはいつになるかわからず、旅行がてらに早速行って来ました(名古屋に巡回するのはわかっていましたがやっぱりここで観るのが本場なのでいいですよね(^○^)。開山塔には位牌が祀られているそうです。)。
 メイン(目的)は当然ながら「釈迦三尊像」「動植綵絵」の33幅なんですが、若冲が禅の修行に励んだお寺というだけあってこの美術館は若冲の作品を他にも多数所蔵しております。鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画なんかは作品が大きいので迫力満点ですね。墨だけで描かれた作品ではありますが金閣寺に行ったときに大書院なんてあったっけ?行った覚えがないと思い、調べてみると普段は非公開のようです。こんなところあったんですね。現在の襖絵は加藤東一画伯により描かれた水墨画のようです。
 そして、ついに「釈迦三尊像」「動植綵絵」とのご対面。33幅はひとつの部屋に「釈迦三尊像」を中心として15幅ずつ左右に分けられて展示されておりました。1幅の大きさは思っていたより大きいですね。気が遠くなるほど繊細に描かれていて、1幅を仕上げるのにどのくらいの時間がかかっているか想像もできません。この集中力には敬服いたしますm(__)m。隅から隅まで様々な動植物が描かれているので図鑑のようで面白いです。若冲の作品の中でも最高傑作なのは間違いないでしょう。
 当然ながら相国寺の境内もいろいろ散策したかったのですが、方丈の襖絵・裏方丈庭園が拝観できなかったのは残念でした(T.T)。あんなに長蛇の列ができてはここは閉めざるを得なかったのかもしれませんね。またの機会に訪れたいと思います。ただ、たくさんのお寺が周りにあり、大光明寺というお寺で峨眉山の庭という枯山水のお庭を拝観することができたのがまだ救いだったですね。瑞春院にも襖絵・庭園・水琴窟などがあるらしいがこちらは非公開(?)な感じでした。こちらも拝観可能であれば次の機会に・・・。
若冲展(相国寺承天閣美術館)_e0034068_8531775.jpg
峨眉山の庭

# by puyan27 | 2007-06-03 21:50 | 美術館・美術展
ル・コルビュジェ展(森美術館)_e0034068_23522952.jpg 言わずとしれた建築界の巨匠、ル・コルビュジェの展覧会が六本木の森美術館で開催されております。素人な私でも建築に興味を持っていろいろ見ていると絶対にどこかではお名前を見かけるのでよほどの影響を与えた人なのでしょう。今回の展覧会では建築関係の他にも彼が手がけた絵画や彫刻などもたくさん展示されておりましたが私的にはもっぱら建築関係に興味が集中しておりました。ただ、絵を描いたり、彫刻を作製したりすることと建築は同じく創造することですので近いものがあることは感じることはできたような気はしますね。
 私が最初に知った彼の作品はフランスのサヴォア邸でスロープがとても印象的でした。実は他の作品はあんまり知らなくて今回が知るよい機会だと考えてました\(^O^)/。コンクリートのうちっぱなしのような建築も彼の影響が強い(?)って思っていたのですがはたして正しかったかどうか・・・。国立西洋美術館は趣味のおかげで訪れる機会がよくありますので上野に行く度に見かけますがぱっと見はこの建築物がどのようにすごいのかなんて素人には誰もわからないでしょうね。詳しいことは私でも説明しかねますが「成長する美術館」であり、彼が設計した美術館の中でも最も完成度の高いものなのだそうです。本館の付属として「傘状の展示施設」「不思議の箱と名付けた劇場」などが設計されていたが実現はしなかったという話は実際に模型もあったのでわかりやすく、とても興味深かったです。
 今回は各々の作品に対して設計図と模型がほぼ展示してあります。模型っていうのは平面図や外観イメージを超えてはるかにわかりやすいなあっていうのも今回強く感じました。なぜいまさらそのように思ったのかはなぜかわかりませんが・・・。
 最も面白かったのはマルセイユのユニテ・ダビタシオン Eタイプ(わかりやすく言うとマンションの1室)の実物大の再現模型で、部屋の中に入って広さを体感することができます。やっぱり今のマンションの先駆けはこの方なんですかね~。実家がマンションだったりするのでどうしても間取りなんかを比較してしまいますね(^○^)。なかなか広くて快適に生活できる部屋だと個人的には思います。興味がある方はぜひ体感しに行ってみてください。
 余談ですが藤森建築の中で矩庵という茶室がありますが、この作品にとりこまれている庭のアーチはル・コルビュジェへのオマージュとのことでしたが、このアーチってソヴィエト・パレス(実現せず)で使われているアーチとそっくりなのでこのことを言っていたのかな。
# by puyan27 | 2007-05-26 23:48